副業所得の種類(雑所得/事業所得)で手取りは変わる?差額を試算【2026年版】
副業の所得区分が「雑所得」か「事業所得」かで手取りにどれだけ差が出るか、副業所得150万円のケースで試算。事業所得+青色申告なら年間約18万円の節税になる計算です。
執筆: Y.Y ・更新日: 2026-09-19
副業の所得は、その内容や規模によって「雑所得」または「事業所得」として申告します。どちらに区分されるかで、使える控除や損益通算の可否が変わり、結果的に手取りにも影響します。
手取りが決まるまでの流れ
収入
副業で得た売上・報酬
経費
必要経費を差し引く
所得
課税対象になる金額
税金・社会保険
所得税・住民税など
手取り
実際に残る金額
雑所得と事業所得の違い
雑所得は、給与所得や事業所得など他のどの区分にも当てはまらない所得を指し、副業の多くはこちらに該当します。一方、継続性・独立性・営利性が認められる規模で行っている場合は、事業所得として申告できることがあります。
事業所得のメリット
- 青色申告を選択すれば最大65万円の特別控除が受けられる
- 赤字が出た場合、給与所得など他の所得と損益通算できる
- 家族への給与を経費にできる(青色事業専従者給与)など、経費計上の幅が広がる
ただし事業所得として認められるかどうかは、帳簿の有無や取引の反復・継続性などを踏まえて実質的に判断されます。安易に事業所得として申告するのではなく、実態に即した区分を選ぶことが大切です。
判断に迷ったときの考え方
国税庁の基準では、副業所得が年300万円を超える場合は原則として帳簿書類の保存があれば事業所得として扱われ、300万円以下でも帳簿があれば事業所得として認められる余地があります。一方、単発の作業やごく小規模な収入は雑所得と判断されやすい傾向があります。迷った場合は、日々の取引を帳簿に記録しておくと、事業所得としての申告がしやすくなります。
手取りはどれだけ変わるか:副業所得150万円で試算
本業年収400万円・副業所得(経費差引後)150万円のケースで、雑所得(控除なし)と事業所得+青色申告(65万円控除)を比べると、増える税金(所得税+住民税)は次のとおりです。
| 雑所得(控除なし) | 事業所得+青色申告(65万円控除) | |
|---|---|---|
| 所得税の増加額 | 202,158円 | 86,785円 |
| 住民税の増加額 | 150,000円 | 85,000円 |
| 合計 | 352,158円 | 171,785円 |
この試算では、事業所得として青色申告(65万円控除)を選べることで、年間約18万円(352,158円−171,785円)の節税になります。ただし事業所得として認められるには、継続性・独立性のある取引実態と帳簿の保存が前提です。安易に事業所得として申告して否認されると、過少申告加算税などのペナルティの対象になり得るため、実態に即した区分で申告しましょう。
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