2割特例とは?適用は2026年分まで、終了後の「3割特例」も解説【2026年版】
インボイス登録で課税事業者になった小規模事業者向けの負担軽減措置「2割特例」は、個人事業者の場合2026年分の申告が最後です。終了後2027・2028年分に使える「3割特例」もあわせて解説します。
執筆: Y.Y ・更新日: 2026-09-21
インボイス制度を機に免税事業者から課税事業者になった小規模な事業者の負担を軽くするために、「2割特例」という軽減措置が設けられています。
2割特例の仕組み
2割特例を適用すると、消費税の納税額を「受け取った消費税額の2割」に簡易的に計算できます。通常の消費税計算(原則課税や簡易課税)よりも事務負担が少なく、納税額も抑えられるケースが多いのが特徴です。
2割特例の納税額計算
受け取った消費税額
売上にかかる消費税
20%
2割特例の税率
納税額
簡易的に計算できる
適用できるのは2026年分の申告まで
2割特例は、インボイス制度を機に免税事業者から課税事業者になった小規模な事業者が対象です。適用できる期間は「令和5年10月1日から令和8年9月30日までの日の属する課税期間」と国税庁によって定められており、個人事業者の場合は2023年分(10〜12月分のみ)から2026年分までが対象になります。2026年分の確定申告(2027年3月申告)が、2割特例を使える最後の年分です。
2026年分の次は「3割特例」が2年間使える(個人事業者のみ)
2割特例の終了にあわせて、令和8年度税制改正で新たに「3割特例」が創設されました。対象は2割特例と同じくインボイス登録を機に免税事業者から課税事業者になった個人事業者のみで、法人には適用されません。適用できるのは2027年分・2028年分の2年間で、納税額は「売上にかかった消費税額 × 30%」というシンプルな計算です(2割特例の20%より少しだけ納税額が増える計算になります)。2割特例と同じく事前の届出は不要で、確定申告書にその旨を記載するだけで適用できます。
3割特例も2028年分で終了するため、2029年分以降は簡易課税か原則課税を選択することになります。簡易課税を選ぶ場合は、適用を受けたい年の前年末までに「消費税簡易課税制度選択届出書」の提出が必要になるため、3割特例が使えるうちに早めに検討しておくと安心です。
2割特例の計算例
たとえば年間売上が400万円(消費税10%として消費税額40万円)の場合、2割特例を適用すると納税額は40万円 × 20% = 8万円です。簡易課税(業種によって異なるみなし仕入率を適用)や原則課税(実際の経費にかかった消費税を差し引く方式)と比べて、どちらが有利かは業種や経費率によって変わるため、あくまで目安として捉えてください。
2割特例・3割特例とも事前の届出が不要で、確定申告のたびに適用の有無を選べる点が共通のメリットです。ただし3割特例が終わったあとは、簡易課税制度を選択するにも原則として前年末までの事前の届出が必要になります。特例が使えるうちに、自分の業種であれば簡易課税と原則課税のどちらが有利になりそうか、あらかじめ試算しておくと切り替えがスムーズです。
この内容をもっと深く知りたい方へ
広告あわせて役立つサービス
広告もっと単価を上げたい
案件・仕事サービス
より高単価な案件を探せるサービス
詳しく見る→スキルを身につけたい
資格・オンラインスクール
副業や案件受注に役立つ資格・スクール
詳しく見る→作業時間を短縮したい
AI・業務効率化ツール
作業を効率化できるAI・ツール
詳しく見る→税金・お金の管理を楽にしたい
確定申告・会計ソフト
副業の確定申告や帳簿づけをサポートする会計ソフト
詳しく見る→面倒な日程調整をなくしたい
日程調整ツール
カレンダー連携で日程調整を自動化できるツール
詳しく見る→上限額まで寄付して返礼品を探したい
ふるさと納税サイト
楽天ポイントが貯まる、返礼品数が豊富なふるさと納税サイト
詳しく見る→基礎からじっくり学びたい
確定申告・税金の本
副業・フリーランスの税金や確定申告が体系的にわかる本
詳しく見る→独立後の働き方をイメージしたい
フリーランスの働き方・独立ガイド
フリーランス・個人事業主としての働き方や独立準備がわかる本
詳しく見る→厚生年金がない分を自分で備えたい
資産形成・NISA/iDeCoの本
国民年金だけになるフリーランスの老後資金づくりに役立つ本
詳しく見る→請求書や経理の実務を身につけたい
経理・帳簿づけの本
見積書・請求書づくりから日々の帳簿づけまで、個人事業主の経理実務がわかる本
詳しく見る→AIで仕事のスピードを上げたい
オールインワンAIアシスタント
複数の生成AIを1つに統合したビジネス向けAIツール
詳しく見る→関連記事
インボイス登録のメリット・デメリット【2026年版】
インボイス発行事業者として登録することの信用面のメリットと、課税事業者化による負担増(2割特例なら年間売上の約2%)のデメリットを、具体的な金額とあわせて整理します。
読んでみる →インボイス制度とは?フリーランス・個人事業主への影響と登録判断【2026年版】
フリーランス・個人事業主が知るべきインボイス制度の仕組みと、登録した場合の消費税負担(2割特例は2026年分まで、2027・2028年分は3割特例)、登録するかどうかの判断軸を解説します。
読んでみる →簡易課税と原則課税、フリーランスはどっちが得?売上400万円の実例で比較【2026年版】
インボイス登録後の消費税、簡易課税(みなし仕入率)と原則課税(実額)のどちらが得かは経費率で決まります。売上400万円・経費率20%と62.5%の2パターンで、実際の納税額を比較します。
読んでみる →